要する期間
任意整理のように、各債権者と直接交渉して行う債務整理では、手続きを開始してから和解締結するまでの期間が異なることがほとんどです。
特に、弁護士に依頼せずに個人で任意整理を行った場合、債権者からすれば借金を返済できない状態に陥った債務者からの交渉になりますので、信用度が低く、交渉に応じてもらえない可能性が高くなるため、余計に時間を要します。
一般的に、任意整理を弁護士に依頼してから和解締結に至るまでに要する期間は2ヶ月〜4ヶ月程度となっており、長くても5ヶ月〜6ヶ月程度で完了する場合がほとんどです。
このように、同じ任意整理の中でも完了までの期間がそれぞれ左右する理由は債権者の数や各債権者の交渉に対する対応によって異なるためで、債権者の数が多ければ、それだけ交渉が必要となりますし、交渉になかなか応じてもらえない場合はそれだけ和解締結までに時間がかかってしまいます。
できるだけ短い期間で任意整理を完了したいと思うかもしれませんが、この和解交渉はとても重要で、焦って無理な和解案を締結してしまうと、債権者有利に話を進められてしまうことがありますので、多少時間がかかっても確実に返済できる和解案を締結するようにしましょう。